ポストカードの宛名の正しい書き方とは?年賀状など行事のマナーも解説

郵便ポストにハガキを入れる様子

季節の挨拶やちょっとした手紙として、ポストカードが使われることがあります。観光地のお土産としてもよく売られているので、普段は手紙などを書かないけど、ポストカードは利用するという人も多いのではないでしょうか。今回は、ポストカードの宛名の正しい書き方を種類ごとに解説していきます。行事ごとに出すポストカードのマナーについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ポストカードの宛名の正しい書き方

ポストカードの大半は片面が写真や絵になっているため、片面に内容と宛名を入れる必要があります。種類によって縦向きや横向きがあるので、それぞれの正しい書き方を見ていきましょう。

縦向きポストカードの書き方

縦向きのポストカードの場合、上部に宛名・下部にメッセージを書き、基本的にすべて縦書きで記載します。縦書きはフォーマルな場面に適しているため、目上の人や企業間に送る場合は縦向きのポストカードを使いましょう。縦向きポストカードの宛名の書き方は以下のとおりです。

 

  • 切手は左上に貼る
  • 郵便番号は右上に書く
  • 左から順に宛先の住所、宛先の名前、差出人の住所、差出人の名前を書く
  • 郵便番号と住所は右端をそろえる
  • 住所は郵便番号から1文字分下げて書き出す
  • 名前は住所から1文字分下げて書き出し、中央付近に書く
  • 切手と差出人の住所は右端をそろえる
  • 数字は漢数字で書く
  • 宛先の名前、宛先の住所、差出人の住所・名前の順に大きくする

 

横向きポストカードの書き方

親しい間柄の人やちょっとしたお礼などでポストカードを使う場合は、横向きでも問題ありません。横向きのポストカードは、左部にメッセージ・右部に宛名を書きます。郵便番号枠の有無で書き方が少し異なるため、それぞれの書き方を見ていきましょう。

 

<郵便番号枠がある場合>

  • 切手は右上に貼る
  • 郵便番号は枠内に90度時計回りに傾けて書く
  • 上から順に宛先の住所、宛先の名前、差出人の住所、差出人の名前を書く
  • 住所は1文字分空けて、切手の下から書き出す
  • 名前は住所から1文字分下げて書き出し、中央付近に書く
  • 郵便番号枠と差出人の住所は下端をそろえる
  • 数字は英数字で書く
  • 宛先の名前、宛先の住所、差出人の住所・名前の順に大きくする

 

<郵便番号枠がない場合>

  • 切手は右上に貼る
  • 上から順に宛先の住所、宛先の名前、差出人の住所、差出人の名前を書く
  • 住所は1文字分空けて、切手の下から書き出す
  • 郵便番号は住所の上に書き、住所と左端をそろえる
  • 名前は住所から1文字分下げて書き出し、中央付近に書く
  • 郵便番号枠と差出人の住所は下端をそろえる
  • 数字は英数字で書く
  • 宛先の名前、宛先の住所、差出人の住所・名前の順に大きくする

 

季節ごとのポストカードの書き方とルール

ポストカードは、季節の挨拶として使うことも多いです。ここからは、季節ごとに送るポストカードの書き方とルールについて紹介します。

年賀状

基本的に年賀状は写真や絵の中にメッセージを記載するので、片面全面に宛名や住所を書きます。書き方は縦向きポストカードと同じであり、年賀はがきを使うのが一般的です。年賀はがき以外のポストカードを使う場合は、一般郵便と区別するために年賀マークを宛名面に入れましょう。

裏面には、「迎春」や「謹賀新年」などといった新年を祝う賀詞を大きく入れます。日頃の感謝や今後の信仰への願い、新しい元号付きの日付を入れるのが基本的なマナーです。

寒中見舞い

本来寒中見舞いは、寒さが厳しくなる時期に送る季節の挨拶状でした。しかし、現代では喪中などで年賀状が出せなかった人の挨拶や年賀状の返信が遅れた際に使う手紙として使われることが多いです。暦の小寒である1月6日頃から、大寒である2月3日頃に送るのが基本ルールだとされています。

宛名面の書き方は基本的に、縦向きポストカードと同じです。裏面には、季節の挨拶や相手の健康を願う一文、送る目的に合わせた文章を入れましょう。

暑中見舞い

暑中見舞いは、暑さが厳しい季節になかなか会えない人やお世話になった人の健康を気遣うための挨拶状です。暑さ暦の小暑である7月7日頃から立秋8月7日頃に送りましょう。基本的な書き方のルールは、寒中見舞いと変わりません。暑中見舞いを出すのが遅れてしまったら、残暑見舞いとしてポストカードを送ることも可能です。

喪中はがき

身内に不幸があった場合、喪に服すため年賀状を送ることができないことを伝えるために、喪中のはがきを送ります。年賀状を送れない挨拶だけでなく、個人との続柄や亡くなったタイミング、歳などを書き、相手の健康を祈る言葉を書くのが一般的です。宛名面の書き方は、縦向きポストカードと同じです。喪中はがきは、11月中旬から12月初旬頃に届くように送りましょう。

引っ越しはがき

引っ越しはがきは、自分が引っ越ししたことを知らせるためのはがきです。引っ越しの報告や新居についての簡単な説明、来訪を願う言葉などを簡潔に記載しましょう。宛名面の書き方は、縦向きポストカードと変わりません。

まとめ

ポストカードの宛名の書き方は縦向き・横向きによって異なるため、今回紹介した正しい書き方を参考にしてください。ポストカードは観光地のお土産としてもさまざまな種類が売られているので、季節の挨拶などでポストカードを送ってみてはいかがでしょうか。

ポストカードは基本的に手書きのため、文字に苦手意識を感じている人は書道教室に通って文字を矯正することもご検討ください。東京・自由が丘にある書道研究 尚美社では、大人のための書道・ペン字クラスなどさまざまな教室で指導を受けることができます。興味があれば、お気軽にご相談ください。