ボールペンでうまく字を書くコツ、オススメの練習方法をご紹介します

ボールペンと方眼罫

パソコンやスマホの普及により、手書きをする機会が減ってきている昨今では、暑中お見舞いの葉書を書いて出すという方も少ないかもしれません。しかし、冠婚葬祭や御礼状などでは自分で文字を書く必要があったり、手書きのほうが喜ばれたりするものです。

今回はそのような場合に備えて、ボールペンでうまく字を書ける場合に得られるメリットや、うまく書くコツ、オススメの練習方法を解説していきます。

ボールペン字をうまく書ける場合に得られるメリットとは

字を書く機会が減った現在ですが、ボールペン字をうまく書けると次のようなメリットがあります。

書類審査や面接で好印象を与えることができる

最近は履歴書やエントリーシートなどの提出方法について、Eメールによる送付やフォーム入力を指定されることが当たり前になってきています。そのような環境の中、やはり手書きはいい意味で目立つものです。きれいで丁寧な字で手書きされた履歴書は、企業の採用試験で好印象を与えることができます。

お小遣いを稼ぐことも可能

きれいなボールペン字を書ける技能がある方は、招待状や御礼状などを代筆する「筆耕」という仕事でお小遣いを稼ぐことも可能です。また、公的性の高い資格である硬筆書写技能検定1級を取得した場合には、ペン字教室を開業することもできます。

字を書くこと自体が趣味になる

字をきれいに書けるようになると、字を書くこと自体に楽しみを感じるようになります。日常生活では、日記を書き続けることにつながるケースも少なくありません。日記はストレス発散や精神の安定など、メリットが多い趣味であるといえます。

ボールペンでうまく字を書くコツ6つ

ボールペン字をうまく書けるようになりたい方は、次の6つのポイントを押さえて練習に励みましょう。

正しい方法でボールペンを持つ

ボールペンはどんな持ち方でもOKというわけではありません。ミリ単位で持ち方を調整することで、字の仕上がりが大きく変わります。人差し指、親指、中指の3本でペンの軸をつまんだ際に、ペン先を真正面から見たときに3本の指先が三角形を描いているのが正しい持ち方です。

正しい姿勢だと書きやすい

字をうまく書くには、まん中の軸を捉えてバランスを見ながらペンを進めていくことが大切です。姿勢が崩れていると、字の軸を捉えることが難しくなりますし、肩が凝りやすくなって集中しにくくなります。背筋を伸ばして正しい姿勢を整えましょう。

静かで落ち着ける空間を準備する

ボールペン字を書きはじめる前に、机の上は必要なものだけにして、テレビはオフ、スマホはマナーモードにしましょう。これらの動作も、集中力をアップさせるコツです。

正しい書き順を覚えて、止め・跳ね・はらいを確実に押さえる

現代にまで伝わっている文字の書き順は、きれいで読みやすい字を早く書ける方法として、先人が試行錯誤を重ねた上で生き残っているものです。正しい書き順を守ることで、きれいな字への近道となります。また、止めや跳ね、はらいなどのポイントをしっかり押さえることで、見栄えが大きく変わります。

焦らずゆっくりペンを進める

ボールペン字の練習を始めたばかりの頃は、焦らずにゆっくり、丁寧に字を書くことを意識してください。ひらがなよりも漢字を大きく書くようにすると、全体が整って見えます。

少し右上がりに書くことを意識する

ボールペン字は、少し右上がりに書くとバランスがよく美しく見えます。1文字ずつ少し右上がりに書くことを意識して、ペンを進めていきましょう。

ボールペン字が上達するオススメの練習方法

リズムよくきれいに字を書けるようになるには、練習を積み重ねるのが基本です。こちらでは、字の上達に役立つ具体的な練習方法を3つご紹介します。

 

  1.   方眼罫(ほうがんけい)を利用して書写する
  2.   お手本なしで書く練習(自運)もおこなう
  3.   書道教室などで適切な指導を受ける

 

① 方眼罫(ほうがんけい)を利用して書写する

最初に練習することは「お手本を見ながらそっくりに書く」ことです。書写をする際に有効となるのが、字の線の長さやバランスを細かく把握できる「方眼罫」を使い、文字の線や点を座標として捉える方法です。お手本をコピーし、縦と横に等しい間隔で4本ずつ線を入れ、16分割します。16分割の方眼マスのノートに、お手本を見ながら、書きはじめ、線の通り道、複数の線の交わる位置、書き終わりなどを確認しつつ書写していきましょう。

② お手本なしで書く練習(自運)もおこなう

お手本そっくりに字が書けるようになってきたら、最終的にはお手本を見ないで書けるようにしていきましょう。お手本なしで書けるようになるためには、お手本を見ながら何度も練習を重ねる中で、字形をイメージする力をつけていくことが重要となります。

③ 書道教室などで適切な指導を受ける

自運の壁にぶつかったら、書道教室など字のプロに指導してもらうのもオススメです。客観的な視点で助言をもらうことができ、字形のイメージ力をアップさせるコツをつかみやすくなります。

まとめ

ボールペンで字をうまく書けると、履歴書や面接などで好印象を与えることができるだけでなく、お小遣いを稼ぐことができるなどのメリットが生まれます。なかなか手書きをする機会が少ない昨今ではありますが、ご紹介したコツを押さえて、ボールペン字を習得しておくのもオススメです。

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