仕事やプライベートなどで、手書きの文字を書く機会に遭遇する人も多いでしょう。そんなとき、きれいな字が書けないと恥ずかしい気持ちになってしまいますよね。実は、大人でも練習を重ねたら美しい文字を書くことが可能です。
今回は、大人が美しいひらがなを練習するコツやトレーニング方法について解説していきます。自分の書くひらがなに苦手意識を感じている人は、ぜひ参考にしてください。
大人がひらがなを練習する4つのコツ
大人であっても、練習を繰り返すことでひらがなや漢字など文字全般を美しく書くことができます。今回は、とくにひらがなを練習するときのコツについて、4つ紹介していきます。
- 筆順を学ぶことで、バランスの整え方を学ぶ
- カーブを意識して書く
- 筆記用具を正しく持つ
- 字の全体像をイメージする
筆順を学ぶことで、バランスの整え方を学ぶ
すべてのひらがなには正しい書き順があり、書き順を守ることで美しい文字を書くことができるようになります。子どもの頃に間違った書き順を覚えたまま使い続けている可能性もあるので、美文字を練習する前にすべてのひらがなの書き順を見直してみましょう。
とくに「も」・「や」・「せ」などは、勘違いされやすい書き順のひらがなです。「も」は、先に縦線の「し」を書いて横線を上から順に書いていきます。「や」は「つ」を書いたあと、右側の短い縦線を先に書くのが正しい書き順です。「せ」は、1画目に横棒を書いてから右の短い縦線を書き、最後にLの部分を書きます。
また、美しい文字を書くためには、一文字ずつのバランスが大切です。たとえば「い」と「り」を書く場合、「い」は線の間の間隔が広く「り」は「い」と比べると狭いです。このようなバランスを意識しながら文字を書くことで、文字の区別がつき美しい文字に見えます。
ほかにも、「か」を書くときもバランスに意識しましょう。たとえば縦線が短く下のはらいが大きすぎると、しゃくれたような変なバランスになってしまいます。はらいは横半分までに抑えて、縦線ははらいに近づけるように伸ばすのがポイントです。
カーブを意識して書く
「あ」「ゆ」「め」など、ひらがなには曲線が多いです。そのため、ひらがなを書くときはカーブに意識すると美しく書くことができます。たとえば「つ」を書く場合、カーブを意識しなければ「フ」のような形になってしまいます。カーブの丸みや角度などは、お手本を参考に真似してみましょう。
筆記用具を正しく持つ
美しい文字を書くには、筆記用具を正しく持つことが欠かせません。筆記用具の持ち方が正しくないと手首の可動域が狭くなり、思い通りの線が書けなくなります。とくに可動域が狭いと曲線が書きづらいため、カーブの多いひらがなには悪影響です。
筆記用具がペンの場合は、親指・人差し指・中指の3本を使ってペンを持ちましょう。手首を固定しペンの角度が60度になるよう傾けることで、正しい持ち方で文字を書くことができます。
字の全体像をイメージする
ひらがなに限らず、文字を書くときは全体像をイメージしておきましょう。書きたい線をぼんやりイメージしてそれに沿って書くことで、イメージ通りの美しい文字を書くことができます。書きたい線を具体的にイメージする想像力と、イメージした線を正しくなぞる技術力が重要です。
大人がひらがなを練習する3つのトレーニング方法
美しいひらがなを書くためには、繰り返しの練習が欠かせません。ここからは、効率的に美しい文字が書けるようになる3つのトレーニング方法を紹介します。
- なぞり書きシートを使う
- ひらがなを書写する
なぞり書きシートを使う
ひらがなの正しい形やバランスを知るには、お手本を参考にすることが重要です。美しいひらがなが薄く書かれているなぞり書きシートを使うことで、正しいひらがなを体で覚えることができます。ただし、なぞり書きシートだけを使うとただ単になぞるだけなので、大きな上達が見込めません。なぞり書きシートとひらがなの書写を交互に繰り返すことで、美しいひらがなが書けるようになります。
ひらがなを書写する
美しいひらがなを身につけるには、ひらがなの書写がオススメです。正しい形のひらがなを見ながら、真似して自分で書いていきます。このとき16マスある方眼用紙を使うことで、書き出しや書き終わりの正しい位置を正確に知ることができます。上記で紹介したなぞり書きシートと繰り返し使うことで、美しいひらがなを効果的に書けるようになります。
まとめ
大人であっても、練習を重ねることで美しい文字を書くことは可能です。とくに文章で必ず出てくるひらがなは、今回紹介した4つのコツを使いながら繰り返し練習しましょう。コツを使いながら、3つのトレーニング方法も試してみてください。
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