「かな書道」とは?コツがわかれば初心者でもうまく書ける!

かな書道

「かな書道」の練習は、どのようなことからはじめればよいのでしょうか?とくに初めて挑戦する場合は、どのように書くのが正解なのかわからないという悩みをもつ方も多いかもしれません。漢字に比べて、「かな」を書く際には曲線ややわらかい線を書く動作が多いため、難しく感じることもあるでしょう。そんなかな書道を練習する際には、ある程度のコツを知っておくことが、上達への近道となります。

今回は「かな書道」に挑戦したい方に向けて、かな書道をうまく書く7つのコツを解説していきます。ぜひ参考にしてください。

かな書道とは

まずは「かな書道」について、どのような書道なのか、どのようなメリットがあるのかご紹介しましょう。

日本特有の文字「かな」を書く

「かな」は、中国から伝わった漢字が平安時代に簡略化されて生まれた、日本特有の文字です。「かな」にはひらがな以外にも、万葉仮名や草仮名、片仮名など多くの種類があります。かな書道には、こういったさまざまな「かな」や、漢字と「かな」が混成された書なども含まれます。

細字の毛筆で書く書道

かな書道では、基本的に細字の毛筆を使います。穂が長いと扱いが難しくなりますので、穂が短い小筆からはじめるのがオススメです。また、やわらかめの筆を使うことで、かな特有のやわらかい曲線を表現しやすくなります。

葉書、和歌、俳句などを書く際に役立つ

かな書道をはじめる目的は、公募展に出品したい方、日常生活で葉書をきれいに書けるようになりたい方など、その方によって実にさまざまです。書風は指導者によっても異なりますので、好みの指導者に習うことをオススメします。

かな書道をうまく書く7つのコツ

暑中お見舞いや年賀状をうまく書けるようになったり公募展などへ出品したりなど、楽しみが増えるかな書道。読めるようになってから書く練習を積み重ねていくのが王道の練習方法です。そのため、短期間での習熟は難しいといえますが、次の7つのコツを知っておくことで上達はしやすくなります。

正しい姿勢だと書きやすい

姿勢が崩れていると字の軸を捉えることが難しくなるため、字形も崩れます。まずは背筋を伸ばし、正しい姿勢で座りましょう。

筆は軽く持つ

利き手の手首と肘の間あたりを机のふちに置き、手首に力を入れないで筆を動かしやすい状態にします。筆の毛先はほぐし、筆は強く握ってしまうと動かしにくくなりますので、軽く持つのがポイントです。

かな書道の初心者は、「双こう法」という持ち方で筆を持つとよいでしょう。双こう法では、親指・人差し指・中指の3本で筆の軸をつかみ、薬指・小指の2本で筆の下から支えます。

それでは、かな書道の基本練習からはじめていきましょう。

筆使いの練習①縦線・横線

縦線と横線の練習では、遠い位置から筆を軽くスーッと入れて線を引き、紙から筆を離す際も力を入れないようにします。

筆使いの練習②ジグザグ線(連続書き)

ZとVを連続で書く練習です。Zは上→下へジグザグに、Vは左→右へジグザクに、力を入れずに書いていきましょう。

筆使いの練習③グルグル線(旋回の連続書き)

「は」「す」「む」などをはじめ、ひらがなでは多くの文字でぐるりと巻く動作が必要になります。右回り、左回りのそれぞれのグルグル線を連続で書きましょう。グルグル線の練習では、線の太さが一定になるように注意してください。

直線は速い速度で、曲線はゆっくり書く

かな書道は素早く書かれているようなイメージがある方も多いかもしれませんが、実は運筆の速度には注意する必要があります。ゆっくり書く箇所もあれば、早く書いたほうがうまく筆が進む箇所もあるのです。具体的には「直線は早く、曲線はゆっくり」を意識しましょう。

少し右上がりに書くことを意識する

かな書道に限らず、書道やペン字では文字を少し右上がりに書くように意識すると、全体的に見栄えがよくなります。

また、かな書道に関していえば、文字を連続で書いていくため、そのつなぎ目で急に筆の方向が変わる場合があります。これは「転折」と呼ばれる筆法です。転折では一度しっかり筆を止めるようにすると、次の文字を書き始める際に弾みがつきやすくなります。

まとめ

「かな書道」は、日本特有の文字である「かな」を書く書道です。かな書道には、ひらがな以外にも、万葉仮名や草仮名、片仮名、漢字とかなが混成された書なども含まれます。公募展への出展だけでなく、暑中お見舞いの葉書を書くなど、日常生活でも大いに役立つ書道だといえます。短期間での習熟は難しいものがありますが、ご紹介したコツを押さえて練習に励んでください。

かな書道の習得は、好みの書風をもつ指導者や書道教室で指導を受けるのがオススメです。書道研究 尚美社では、日展特選受賞経験をもつ一流の書家が本格指導いたします。月に指導を何度受けても月謝は変わりませんので、初めての方や意欲的な方ほど上達しやすいです。ぜひ無料体験からはじめてみませんか?