子どもが文字や書くことに興味を持っていたりすると、子どもの才能や能力を伸ばすため、習い事に書道を選択する親御さんも多いのではないでしょうか。パソコンやスマホの画面上の文字に慣れてしまった昨今、整った美しい文字を書く我が子の姿を想像するだけで楽しくなってくるものです。 そこで本記事では、子どもが書道を習う4つのメリットや、始められる年齢、ご家庭での教え方や接し方についてお伝えします。
1.子どもが書道を習うメリットとは?
子どもが書道教室に通い、書道に親しんでいくことで得られるメリットを大きく4つに分けて解説していきます。
1-1.綺麗な文字が書けるようになり自信につながる
書道の基本技法である「とめ」「はね」「はらい」を学ぶと同時に、「字配り」といって文字同士の間隔などに注意しながら書く練習をしていくことにより、徐々に綺麗でバランスが整った文字が書けるようになっていきます。正しい書き順で美しい文字を書けることが子どもの自信につながります。
1-2.集中力・忍耐力・観察力が養われる
一文字ずつ丁寧に文字を書いていくには、かなりの集中力が必要です。背筋が伸びた正しい姿勢で、繰り返しさまざまな文字を書いていくことで忍耐力も養われます。さらに、自分が書いた文字をお手本と細部まで比較し、改善していく過程で観察力も身についてきます。これら3つの能力は、勉強だけでなくスポーツや社会生活においても役立つでしょう。
1-3.礼儀作法が身につく
書道教室では、挨拶や言葉遣いなどのマナーも指導しており、玄関の靴を揃えることも自然にできるようになります。
1-4.姿勢が良くなり手先も器用になる
書道教室で最初に習うのは、背筋を伸ばし肩の力を抜いた正しい姿勢と、筆やペンの持ち方で、これは綺麗な文字を書くための重要な基礎です。文字を書き終えるまでの一連の基本所作の美しさは、日本の伝統文化の美しさのひとつでもあります。また、5歳から9歳頃は、神経系が目覚ましく発達する時期です。その期間に鉛筆や筆を扱うことで、手先が器用になるでしょう。
2.子どもが書道を始められるのは何歳から?
書道を始めるにあたって欠かせない条件になってくるのが、鉛筆やクレヨンをしっかり持てることと、ひらがなを読み書きできる能力です。書道教室に通わせるのであれば、しばらく落ち着いて座っていられるか、先生の言うことがきちんと聞けるか、というのも問題です。 幼児の成長度合いには個人差が大きく、一概には言えませんが、5、6歳の時期が上記の条件にあてはまります。実際には、6歳になる小学校1年生から始められる子どもも多く見られます。
3.自宅での書道の教え方や子どもへの接し方のポイントは?
お住まいの地域に書道教室がない場合でも、通信教育コースで指導を受ける事ができます。お手本や動画を見ながらの練習になるのですが、子どもがきちんと課題をこなせるよう付き添ってあげることも大切です。指導する必要がある場面もでてくるでしょう。そのような時のために、教え方などのポイントについて説明します。
3-1.子どもが集中できる環境をつくる
あまりにも騒がしかったり、テレビがついていたりすると、気が散ってしまい集中できません。もちろん静かな部屋が好ましいのですが、動画サイトにアップされている勉強用や癒し系のBGMを流してみるのもおすすめです。 書道の練習時間ですが、終了時間を前もって決めておいた方がより集中できます。小学校3年生からは毛筆で墨汁を使い始めます。墨汁シミは洗濯してもほとんど落ちないので、汚れてもよい服を用意してあげると良いでしょう。
3-2.教材通りにできているか確認する
小学校低学年の子どもだと、本人は教材通りにできていると思っていてもそうでない場合があります。文字を書く時の姿勢や、鉛筆や筆の持ち方がまだまだ定まっていない年齢だからです。また、書き順や「とめ」「はね」「はらい」といった細かい部分まで気を配れない時もあります。親が指摘してあげることで、子ども自身に「気付き」が生まれ、書道の上達につながります。
3-3.子どもの書道に興味を持つ
子どもにとって、自分の作品に興味を持ってもらったり褒めてもらったりすると嬉しいものです。ひらがなが書けるようになったら、ご家族で手紙の交換をしたり、入賞作品や上手く書けたものを、家族が見える場所に飾ってあげたりしてはどうでしょう。子どもの作品を大切に保管し、後でそれらを子どもに見せてあげることで、書道の上達度合いを確認できます。ご自宅でのサポートがあることで、書道に対する興味やモチベーションがさらに向上していきます。
4.まとめ
子どもには、ずっと楽しく書道を続け、どんどん上達してもらいたいものです。書道はご自宅でも手軽に始められますが、自己流で悪い癖がついてしまうと後々矯正するのが大変です。最初から書道教室で正しく指導してもらう方が上達も早いでしょう。 「書道研究 尚美社」では、小学校1・2年生から一般の部、さらには師範を目指すクラスまで、幅広い年代と目的に応じたクラスがあり一人ひとりのレベルに応じた指導をしています。 指導するのは「改組 新 第7回日本美術展覧会 第5科(書)」特選を受賞した書道研究 尚美社・自由が丘書道教室主宰の石川青邱(せいきゅう)先生を中心とした熟練講師陣です。教室は、自由が丘教室、中野教室、新宿代々木教室、通信教室(通信教育コース)があります。また、東京都内や神奈川県、埼玉県に支部や関連教室、各地のカルチャー教室での指導も行っており、全国各地から受講できますので、ご興味がある方は是非お問合せ下さい。