書道を趣味にするメリット5選！字がきれいになるだけじゃない？

1.書道を趣味にしている人はどういった人が多い？

平成30年に行われた日本書道ユネスコ登録推進協議会の調査によると、書道団体に所属している人の割合は10代が36％と最も多くなっています。その後10代未満が19.9％で60代が10.9％・70代が9.2％、50代が7.2％で40代が5.9％でした。男女比は男性24.9％、女性75.1％と女性の方が多いという結果になっています。 10代や10代未満の方は、学校行事のための習い事も考えられるでしょう。自分の意思で趣味として書道をしている人は、社会人からシニア世代の大人の女性が多いといえるでしょう。

2.書道を始める理由

書道を始める理由で最も多いのが「きれいな字を書けるようになりたい」からです。とくに40代・50代の大人は、こうした理由がきっかけで書道を始める方が数多くいます。最近ではパソコンやスマートフォンの普及により、手書きで文字を書く機会が減りました。とはいえ大人になると仕事の中で字を書くことや、結婚式のご祝儀袋・年賀状など、日常でも手書きの文字を人に見られるタイミングは意外と多いものです。 そういったいざという時のために、きれいな字を書けるよう準備しておきたいと思う人が多いのでしょう。また書道は他の習い事に比べて、初期費用や教室の月謝も安く、比較的始めやすいのです。こうした実生活上でのメリットや手軽さが、とくに大人の趣味として書道を始める人が多い理由になっています。

3.書道を趣味にするメリット

書道を趣味にするメリットは数多くあります。代表的なものとして「きれいな字が書けるようになる」「集中力が上がる」「ストレス解消になる」です。また「文字を通して自己表現が楽しめる」、「教養が身につく」の5つがあります。以下ではこれらについて解説しましょう。

3-1.きれいな字が書けるようになる

「きれいな字が書けるようになる」ことを理由に、書道を始める人はたいへん多いとお話ししました。書道では「とめ」や「はらい」など字の基本から学べるので、自然ときれいな字が書けるようになります。字がきれいだと人から好印象を持たれやすく、日常生活から仕事までさまざまな場面で役に立ちます。

3-2.集中力が上がる

きれいな文字を書くためには、筆の動き一つひとつに意識を集中させなければいけません。書道を通して日頃から集中する時間を作ることで、集中力が鍛えられます。

3-3.ストレス解消になる

筆の動き一点に集中していると、その時間は日常の雑念を忘れられます。呼吸に意識を集中させる瞑想のように精神を統一し心も落ち着かせてくれるので、ストレス解消に効果的です。実際に書道をすることで得られるものとして「集中力を高める、心を落ち着けられる」と多くの人が答えています。

3-4.文字を通して自己表現が楽しめる

書道は日本の文化であり芸術です。お手本を真似て書けるようになったら、アレンジを加えることでオリジナルの作品が作れます。こうした文字を使って自分なりの表現ができることも、書道の楽しさであり奥深さです。

3-5.教養が身につく

書道は日本では平安時代頃から親しまれており、その起源はさらに古いとされています。現在では毛筆で字を書く機会や、それらを鑑賞する機会はずいぶんと減ってしまいました。しかしそれでも心を込めた手紙には筆を使う習慣が残っているなど、日本人にとってかけがえのないものであることは間違いありません。古い歴史を持つ、伝統的な文化としての書道を学ぶことで知性と感性を磨き、教養を身につけられます。

4.書道を始めるために必要なもの

書道は費用や場所の面から見ても、他の趣味に比べて始めやすいのです。用意するものは筆・墨・硯・半紙、下敷き・文鎮があれば十分で、場所も特別な設備は必要ありません。筆などはセットで販売されているものもあり、中には昔使っていたものが残っている人もいるのではないでしょうか。 本格的に練習したい・独学は不安だから指導を受けたい、趣味を通じて友達を作りたいという場合は、書道教室に通うのもおすすめです。

5.まとめ